Moku Tune Racing Moulton
MTR-02
20inchのリアフォークが完成しました。手前が17inch純正フォーク。奥が製作した20inchリアフォーク。既存のデザインを崩さずに設計・製作しました。
ロウを外した純正パイプ。
1本ずつ、それぞれのサイズに合わせてパイプをカットし、リアフォークのパイプに擦り合わせながら、トラス部分を製作していきます。
1本のパイプを曲げて、純正と見分けがつかないように製作していきます。
純正のラバーコーンスプリング。全く同じ形状で製作したので簡単に交換できます。
純正ピボットボルト。隙間が空いているのがわかります。
仮溶接後、錠盤でリアフォークのひずみと、芯を点検して修正していきます。
フロントのリジッドフォークも、フレームのジオメトリーを考えながら、一から製作しました。
[画像上] 純正リアフォーク。
[画像下] ロウ付けなどの状態を把握するため分解している途中。
ザクリ加工したトラス用のパイプ。
チェーンステイ側を仮溶接しているところ。
ロウ付け後(本溶接後)のロウを、ヤスリでひとつひとつ磨いていきます。
ロウ付け後のヤスリ掛け。
アルミ製のソリッドコーン。シーンに合わせて純正ラバーコーンスプリングと交換できるように設計・製作しました。
フレームの完成です。20inchホイールを履かせてみました。リアサスペンションもリジッドです。車高(重心)も純正のAM-Espritよりも低くなっています。
あとはボディカラーを全て剥離して再塗装し、パーツを組み付けていきます。ボディカラーは、MTR01と同じ赤色にしました。
フロントフォークも、一本のパイプを曲げて一から製作しました。
このマシン専用に、一から製作した20inchサスペンションフォークAssy。シーンに合わせて簡単に交換できるようにA-Headタイプを採用しました。
右が完成した20inchのサブフォーク。左は、17inch純正サブフォーク。
フレームの車高(重心)を上げずに17inchのAM-Espritを20inchにするためには、リアフォークを一から設計する必要があったため、どうせ作り直すならと低重心のAM-Double Pylonのジオメトリー(フレーム形状)を参考に設計・製作しました。
手前がザグリ加工したMTR02のパイプ。
純正はパイプ同士を繋ぎ合わせる部分のザグリ加工(R加工)が行われていませんが、MTR02では少しでも強度を上げるために、ザグリ加工を施して、パイプとパイプをしっかりと繋ぎ合わせました。
ロウ付け途中経過。
フレームを繋ぎ合わせているピボットボルトとスピンドルに、少しでもガタがあると、トクルを掛けたときにフレームがよじれ、アライメント(フレームの芯)に変化が起きて芯がズレてしまい、直進性、剛性にも影響が出てくるため、新たに高精度のピボットボルトを製作しました。
製作したピボットボルト。
左が純正、右が製作したボルト。
MTR02作業詳細 リアフォーク編
MTR02作業詳細 フロントフォーク編
MTR02作業詳細 リアサスペンション編
MTR02作業詳細 ピボット編
3 : MTR-02 製作過程