今回のMoku《改》No.004は、BD-1スタンダードモデルがベースです。
長い年月をかけて今なお進行形のカスタムバイクをご紹介します。
このカスタマイズは、完成車を納車してまだ間もないうちから、
車体以外は全てブラックのパーツで、というご要望とともにスタートしました。
カーボンクランクや[SHIMANO]XTのカセットスプロケット、チタンレールのサドルなど、
数々のパーツが試行錯誤された末、取り替えられ、
時を経て、ひとまず完成したので今回のご紹介となりました。
まずこのバイクの最大の特徴は、[BLACK SPIRE]のクランク。
小柄な体型に合わせてクランク長165mmがラインナップされているブランドを探したところ、
[SHIMANO]のロードクランクがあったのですが、
インポートパーツでワイルドなデザインがお好みとのことで却下。
他のメーカーでは165mmサイズのラインナップが殆どないうえに、
ロードクランクには上品なデザインが多いので、MTBクランクからセレクトすることに。
ただ、MTBクランクではフロントギアが小さく、トップスピードが出ないため、
あえてBD-1[A-CLASS]ホイールのリアハブを分解し、
トップギア9Tが装着できる[SHIMANO]capreoをチョイス。
ところがここで問題発生。
BD-1[A-CLASS]ホイールのハブは前後ブラックで、capreoはシルバー。
そこで、前後カラーを合わせるためにハブを分解し、ブラックに塗装し問題解決。
BD-1の新しいカスタム事例の誕生です。
その他、ブレーキを[PAUL]で統一したり、
短いサイズのグリップシフト用[ODI]ロックオングリップを取り付けたり、
サドルバッグもおしゃれにして、
見た目はハードですが、細かい部分で女性らしいコーディネイトをされています。
毎日の通勤自転車としても活用されていて
通勤や輪行のときなどは、Mokuオリジナルブラックカラーのキャスター付きリアキャリアと
[ORTLIEB]完全防水サイドバッグを装着して、その時々のシーンで仕様を変えて楽しまれています。
今後はフロントギアのダブル化など、カスタマイズはまだまだ続くそうです。
1. クランクには、ワイルドなデザインのMTBパーツブランド[BLACK SPIRE]を選びました。リングは今は無き[RACE FACE]の50Tアウターリング。
2. フロントホイールは[A-CALSS]の24ホールを装着。BD-1純正36Hのホイールから24Hに交換し、純正よりも更に高圧なハイプレッシャータイヤを履いて、軽量化+全体のイメージがレーシングになり、ブラックスポークがそれをさらに際立たせています。
3. Shimano Capreoのハブはシルバーカラーなので、前後ハブのカラーを統一させるためにブラックに塗装しました。ロゴがなくなってしまったのでポイントに星形のステッカーを貼って。
4. リアディレイラー(変速機)は、Shimano XTのシルバー。ちなみにチェーンは、ゴールドがかったところがカッコイイということで[Connex]に。消耗品までかなりこだわっています。
5. Vブレーキは、CNC(アルミ削り出し)で作られている[PAUL]のブラック/シルバーをセレクト。アルミの素材感がたまらない丸みを帯びた個性的なデザイン。
6. ブレーキレバーも[PAUL]。Vブレーキに合わせてブラック/シルバーをセレクト。無機質な削り出し感がたまりません。決してレーシングなデザインではありませんが、レバーの形状がとにかくキレイで、レバーのひっかかりもマル。
7. ステムも、CNC加工が施されているアメリカ製[THOMSON]。DHステムですがアルミの輝きが上品で洗練されたハンドル周りに。
8. ハンドルは[BS Moulton]純正450mmハンドル。それをアルマイトブラックに塗装。スピードメーターは、ハンドル周りをすっきりするために、ハンドルポストとコンピュータマウントを加工して装着。
9. ハンドルポストもブラックアルマイトをかけてフレーム以外はブラックで統一。夏には欠かせないボトルゲージも[RIXEN KAUL]ボトルフィックスを使って装着。ご自身の描いているイメージに合わせるために、パーツひとつひとつを妥協せず徹底してセレクト。
10. サドルは[selle ITALIA]SLRチタンレール。135gと超軽量。レールのむき出し加減がとてもレーシングです。
11. ステムに合わせてシートポストにも[THOMSON]をセレクト(通常このシートポストはBDシリーズには取り付けできません)。シートクイックには、見た目も機能性も高い、Mokuで人気の[salsa]Flip-offシリーズのブラックを。
11. ドイツ製完全防水の[ORTLIEB]サドルバッグ(M)サイズ。ハブやフレームなどにメタルの星形でステッカーチューンされており、それに合わせてサドルバッグにも星形の鋲をプラスして個性をさり気なくアピール。
今回ご紹介させていただいた 京都市在住のオーナー。
今日はリアキャリアを取り外した仕様で。
Title: BD-1 STD__Shimano XTR & Capreo 9speed_Ladeis Ver. (Graphait)
車種:BD-1
Date:2004年8月
No.004