今回ご紹介するMoku《改》No.006は、
[SUBARU IMPREZA]愛好家として、
APBをベースに IMPREZAの純正色SONIC BLUEにカラーリングして、
パーツにもとことんこだわって組み上げられた事例です。
カーボンパーツもふんだんに取り入れたいと、イタリア製[Canpagnolo]最上級グレードRECORDで組み上げることに決定。
各パーツに合わせて加工し、細かい部分にも統一性が欠けていればアルマイトを施し、
イメージされていた通りのとことんこだわった1台に仕上がりました。
現在は尼崎にお住まいですが、実家が岐阜県ということで
行きは自転車で向かい、帰りは電車に積んで2+4Style(輪行)を定期的に楽しまれています。
自宅の尼崎市から京都市内のMoku2+4までのツーリングはトレーニングコースとしてちょうど良い距離なのだそうです。
2004年11月に開催された鈴鹿4時間耐久レース直前には
最終調整の意味で琵琶湖1周を達成されたりと、
モールトンが来てから生活がガラリと変わったそうです。
細部にまでこだわった愛車を組み上げて、
一生懸命遊び、楽しんでいる大人の男性はとても輝いていますね!
またいっそう磨きのかかった走りを見せて下さるのをスタッフ一同楽しみにしています。
1.フレームカラーもレーシングなので、コンポーネントもよりレーシングに仕上げるために、カーボン素材をふんだんに採用しているイタリア[Canpagnolo]最上級グレードRECORD組み付けました。まずは一体形状のカーボンクランクを組み付けて。(ちなみに鈴鹿4時間耐久レース前にはチェーンリングを62Tにアップされました)
2.カーボンクランクを取り付ける際、フレームのピボット部分がクランクに接触するため、ナットを変更。ボルトもナットからはみ出さないように加工し、接触を防ぎました。
3.ブレーキとシフトレバーが一体になっているRECORDのエルゴパワーを装着。レバーもカーボン製でとてもレーシングです。
4.リアメカ(変速機)もRECORDでカーボン製。カセットスプロケットもRECORDで統一。後々[Mokuオリジナル]62Tのチェーンリングを取り付ける前提で12-25Tをセレクト。
5.フロントメカ(変速機)もカーボン素材を採用しているRECORD。こんなところにまでカーボンが駆使さています。もう芸術品です。
6.前後ハブもRECORDを装着。
7.ハンドルのベアリング部分のヘッドセットもRECORDを装着。
8.キャリパーブレーキもRECORD。そのキャリパーブレーキを取り付けるために必要な[KOWHOO]製キャリパーブレーキ台座をさらにブレーキのカラーに合わせてブラックアルマイトを施しました。
9.RECORDを装着する際、そのまま組み付けるとブレーキシューがキャリパーブレーキ台座に干渉し、適切なブレーキの引きしろが得られないため、ブレーキ台座を加工し、ブレーキシューの逃げをつくりました。
10.キャリパーブレーキ台座を取り付ける際、1台1台フレームの誤差が出るため、Kitに付属していないワッシャーを追加。ワッシャーのアルミ素地が目立つため、ワッシャーにもブラックアルマイトを施しました。気付かれないほどの細かいところにまでこだわると、組み上げた時にとてもまとまったバイクに仕上がります。画像はアルマイトを施す前。
11.キャリパーブレーキ台座を取り付ける際に追加した、アルミワッシャーにブラックアルマイトを施した画像。ブレーキ周りがまとまって、フレームのソニックブルーがより引き立ちます。
12.[Alex Moulton]のウィッシュボーンステムを装着。角度が幾度にも調整できる優れもの&デザイン良しの逸品ステム。
13.[Alex Moulton]アルミ製ロックリング。純正は工具を使わずに手で締め付けますが、このロックリングはアーレンキーをリングの差込口にはめ込んで締め付けるので、しっかりとした走行性が体感できるアイテム。
14.ドリンクゲージもRECORDのカーボン製をチョイス。徹底的なこだわりが感じられる一品。
15.リムは[Alex Rims]ディープのBlackをチョイス。足元を引き締めました。タイヤは最高圧の[schwalbe]ステルビオをセレクト。
16.サドルは[selle ITALIA]のフライトGEL FLOWをチョイス。
17.ペダルも、輪行用にワンタッチ着脱式の[MKS]MT-E EZYをチョイス。
18.輪行するために活用しようとフレームと同色にカラーリングした[Alex Moulton]Dayキャリアを装着。シーンによって取り付けたり、取り外したりと簡単に脱着できて、なおかつデザインを崩さない機能的なパーツとして人気。
今回ご紹介した尼崎市在住のオーナーと
組み上がったばかりのモールトン。
【左】同色のSONIC BLUEにカラーリングした愛車のモールトンと、現在はもう手放されてしまった[IMPREZA STi]最新モデルの前で。撮影協力:兵庫スバル尼崎店
【右】オーナー自ら作成された愛車モールトンのSUZUKA 04 SPECバージョン。過去にF1のオープニングでマシンスペックを紹介するワンシーンをイメージして作成されたとのこと。ご友人から「能力発揮の方向を誤っている」と言われながらも出来上がった大傑作。これからこのマシンがどう変化してくのか、とても楽しみです!
Title: APB__Campagnolo Record 10speed (Sonic Blue)
車種:Alex Moulton_APB
Date:2004年11月
No.006