Title: BD-1 Titanium__Magura Malta SL & Shimano XTR & SRAM
車種:BD-1
Date:2005年1月
No.007
今回ご紹介するMoku《改》No.007は、
フレームがオールチタニウム素材で、ディスクブレーキの装着が可能なBD-1Tiモデルのカスタマイズです。
チタニウム素材は、強度がありながら軽量で、路面のショックをも吸収する高級素材。
組み付けるパーツも高級なカーボン素材をふんだんに取り入れて、
BD-1を究極のレーシングバイクに仕上げられました。
初めてスポーツバイクを購入されるにあたって、
バス釣りが趣味で、ポイント捜しに自転車が欲しいと思われていたことから
携帯性・コンパクト性に優れた折りたたみ自転車のうち
カスタマイズも楽しめて、どこへでも連れていけるBD-1が候補に。
フレームサイズが1種類しかない小径車の中で、
BD-1のオプションパーツの豊富さは、購入時の大きなポイントだったそうです。
さらにラインナップの中にチタンフレームがあったことが大きな決め手となって、カスタマイズが進んでいきました。
チタンフレームにカーボンパーツ
これが軸となり、カスタマイズは順調に進み、
細部にわたってこだわった1台となって、乗るだけではない、モノとしての遊び心がたくさん詰まった
2台とない究極のレーシングバイク(フィッシングバイク)が完成しました。
今回のオーナーは、釣り具にもとことんこだわっていらして
好きなモノは釣り具であろうと自転車であろうと、こだわってしまう性格とおっしゃっていたので
ここまでのバイクに仕上がったのだと思います。
最後に、MokuオリジナルカラーのBD-1純正キャスター付きのリアキャリアと
完全防水ドイツ製[ORTLIEB]のサイドバッグを装着し、
釣りで楽しんで、移動で楽しんで、見て楽しんでの、本格的な釣り仕様のバイクに仕上げられ、
琵琶湖のポイントを捜しながら、とても充実した休日を過ごされているそうです。
『BD-1で行く琵琶湖バス釣り巡り』の様子、また聞かせてくださいね。
楽しみにしています!
1.このカスタムの要は、チタンフレームにカーボンパーツ。まずはじめにクランクセットをチョイス。アームまでカーボンモノコックになっているイタリア製[KOUTA]RCKフルカーボンを。
2.リアディレイラーには、グリップシフトの最高峰[SRAM]の最上級X.O.モデル。素材にカーボンやチタンなどを取り入れた個性的かつゴージャスな一品。
3.ハンドルを少しサイズカットするため、ライトなどの装着もできるよう、すっきりスマートな[SRAM]トリガーシフターをセレクト。インジケーター(目盛り)が縦型のデザインで、横型のShimanoと比比較すると、ハンドル周りがとてもシンプルにまとまり、スッキリします。
4.唯一ディスクブレーキが装着できるBD-1チタンモデルに、ドイツ製[Magura]最上級マルタSLを装着。超軽量&高性能なブレーキ。特徴的なウェーブディスクはキャリパー内のセルフクリーニング効果の高いデザインを採用。
5.マルタSLのブレーキレバーは、最上級モデルらしくカーボン素材。ハンドルはジェット機のタービンなどを製造しているチェコスロバキア製[MORATI]チタンハンドル、グリップにはMTBの世界では定番の、アメリカ製[ODI]のロックオングリップをチョイス。グリップを固定するサイドのアルミクランプのカラーは、フレームとハンドルに合わせてグレーを選びました。
6.ホイールは[ALEX RIMS]のディープリム/ブラックを。あえてスポーク数は36穴をチョイス。ここは軽量よりも強度を優先。
7.リアハブも上級グレード[Shimano]XTで。カセットスプロケットは最上級 XTRを。コンポーネントは堅く、性能・コストパフォーマンスとも文句なしの Shimano 製品。
8.さらにハンドル周りをすっきりさせるために、[CAT EYE]コードレススピードメーターはハンドルポストを加工して取り付けました。Aヘッドステムは、アルミの削りだし感がたまらない、人気のアメリカ製[THOMSON]を。こちらも性能・コストパフォーマンス共に文句なし。
9.サドルは、シャープにイタリア製[selle ITALIA]のストリカを。このサドルはどちらかというと見た目先行でチョイス。ひとつひとつがハンドメイドのデザインは、スポーティにもクラシックにも仕上げられる万能サドルです。
10.機能性抜群のアメリカ製[salsa]シートクイック。少しの力で開閉が簡単にできるMokuでは定番パーツ。輪行を意識したパーツセレクト。押さえるところはしっかり押さえて。
11.ヘッドベアリングにはアメリカ製の[CHRIS KING]。名前の通り、王様というだけあって、アルミ製でも充分剛性はありますが、今回セレクトされたモデルは、さらに剛性が高く、ラインナップの中でも最高級&最軽量のチタン製。フレームにチタンを選ばれただけあって「どうせなら」とセレクトされたこだわりの逸品。
12.通常ロードバイク、MTBなどでもヘッドベアリングの交換時には、フレームの精度を上げるための加工作業を行いますが、BD-1には通常行われている作業とは別に特有の作業があり、通常のヘッドベアリングの取付方法と異なるため、フロントフォークを脱着し、ヘッドベアリングの接触する部分の精度を上げる加工を行います。
17. CHRIS KINGヘッドベアリング取付加工前。フレームの仕上がり具合によってはこのようにパーツとパーツの間に不均衡な隙間ができてしまうため、セットで装着するヘッドベアリングに、目で確認できるくらいの隙間が空いてしまいます。
18. CHRIS KINGヘッドベアリング取付加工後。隙間は均一になり、適正な組み付けになりました。
13.(ヘッドベアリング加工作業)
14.(ヘッドベアリング加工作業)
15.研磨前
16.研磨後