OVERHAUL
オーバーホール

Model : Brompton M6R

納車から2年。輪行も併用して、ほぼ毎日使われています。チェーンの洗浄&注油はご自身でされています。(走行距離:7000km以上)

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1)チェーン回りの駆動系が、かなり泥や砂で汚れています。

 No.2 Overhaul 

  1.コンポーネントの分解・洗浄・グリスアップ・組み立て

 2.リアフォーク ヒンジブッシュの交換

リアヒンジブッシュKIT

ブッシュ

スピンドル

新品

摩耗しているブッシュ

今回ご紹介している内容はごく一部の作業で、オーバーホールの大半は「洗浄作業」です。

パーツを組み付ける作業よりも、はるかに多くの時間を費やします。

市販されているパーツクリーナーやウエスを使用するクリーニング方法は、あくまでも日常的なメンテナンスですので細部まで汚れを落としきれていません。

自動車エンジンのオーバーホールについても、はじめの作業は分解、そして洗浄です。洗浄が不十分だと各部の摩耗や部品と部品のクリアランス(隙間)も正しく確認できないため、エンジンの診断ができず、オーナーの使用状況も分からないまま、結局は部品を変えてばかりになってしまいます。それは単に部品を交換しているだけでオーバーホールとは言えません。大切な自転車をいつまでもお使いいただくためには定期的なオーバーホールをおすすめします。

2)チェーンテンショナーをフレームから取り外します。

3)チェーンテンショナーを分解して洗浄します。

4)リアホイールのスプロケットも汚れがびっしり付いています。

5)内装ハブの劣化したグリスを細部まで分解し、隅々まで洗い落とします。

6)さらにハブボディも洗浄します。

7)分解洗浄した後のリア内装ハブ

8)分解洗浄後のフロントハブ。

9)一つ一つ確認しながらハブを組み立てていきます。

10)ハンドルステムの取付ボルト、ヘッドベアリングなど、ハンドル周りの部品を分解して劣化したグリスを洗浄します。

11)ベアリングの消耗度合いを確認します。

12)問題がなければそのまま新しいグリスをたっぷりと塗り、フレームにセットします。

13)ボトムブラケット周辺も砂や泥でひどく汚れています。

14)クランクセットにも砂利や泥がこびり付いていたので洗浄します。

15)同様にリアフレームにも砂利や泥がこびり付いていたので洗浄します。

16)リアフレームの付け根にあるリアヒンジブッシュKITのガタを確認します。

17)やはりリアヒンジブッシュKITが消耗していたため、ガタが発生していました。

18)この部品は消耗品なので、分解して消耗度合いを確認します。

19)分解すると、スピンドルもブッシュも摩耗していたので交換します

20)新しいブッシュに交換する前にフレーム側のバリを軽く研磨します。

21)新しいリアヒンジブッシュKITを取り付ける前に、フレーム側の寸法を測定します。

22)次にブッシュの中心になるスピンドルを測定します。

23)測定後、スピンドルがフレームより僅かに長かったため、ガタが出にくいようにスピンドル長を旋盤加工しました。

Overhaul Topoverhaul_restore.html