OVERHAUL
オーバーホール

 No.3 Overhaul 

Model : AM-New Series Stainless

総積算距離60,000kmのオーバーホール。 パンクなどのトラブルに備えてスペアホイールを担いで毎日の通勤に使われています。ワイヤーやブレーキパッドなどのメンテナンスはご自身でされていますが、今回のような状況になるとオーバーホールのコストも少なくありません。今回はスモールパーツ以外にも、リム、ギア、ハブの交換も行いました。スペアホイールと交互に使うことで、リムの割れるタイミングも延びていますが、オーバーホールは5,000km〜8,000kmに1度の割合でされることをおすすめします。

 1.作業前の状態

 2.フレームの分解と洗浄

5)ボトムブラケット周りの洗浄前。

6)分解、洗浄後。

7)ヘッドセット周りの洗浄前。

8)分解、洗浄後。

1)まずは、パーツとフレームを分解します。

2)分解した後、洗油でひたすら洗浄します。

3)分割部分のキングピンも錆でフレームに固着していたのでペーパーで磨きます。

4)トラスフレームの隙間も磨きます。結構時間が掛かりますが、一つ一つ丁寧に行います。

9)ひとまずフレームの洗浄が終わりました。 これからまだまだ作業は続きます。

 3.フロントサスペンションのオーバーホール

AM-New Seriesのフロントフォークは、フレクシターという『ゴムスプリング』を使っているため、潤滑油が不要なサスペンション構造をしています。 AM-17inchシリーズや、TSRのような『コイルスプリング』はグリスで潤滑しているので、 オーバーホールを繰り返さないといけませんが、基本的にフレクシターは構造上、メンテナンスフリーと言えます。メンテナンスフリーといっても、フレクシター自体に問題がなくても、周辺のボルト類などは錆や腐食が生じていることがあるため、状態を把握するためにも、パーツをできる限り取り外して点検しながら整えていきます。

11)フォークコラムなど、表からは見えない箇所も思った通り錆びてきていて、ブツブツと錆が浮いているのが分かります。

12)塗装を剥がすと思っていたよりも黒く錆びが進行していました。

10)サスペンションを分解すると、やはり取付けボルト穴が錆びていたので、もう一度タップを切り直します。

13)錆び止めを塗ります。

14)見えないところですが、錆び止めを隠すために同色で塗りました。まだまだ続きます。

15〜34)
フレームの組み立て、パーツのオーバーホールの
作業工程はこちら▶▶▶oh3_2.html